爺さん「もう察しは付いているだろう、滝行だ、さぁ滝に精神を清めてもらいなさい」
案の定だった、小さな滝と言えど勢いはそれなりに強い滝だった
本当に勘弁して欲しかったけどどうせ大人しく言うこと聞くしかないんだろうなと思って従う
俺「その・・・時間はどのぐらい・・・・」
爺さん「30分だ」
俺「!?」
耳を疑った、この滝に30分打たれてこいって頭おかしいんじゃねーのと思った
俺「そ、それはちょっと長すぎませんか・・・?結構勢い強いし・・・・」
爺さん「やるのかやらないのか」
俺「・・・・やります・・・」
爺さんは一切聞く耳を持たない、大人しく滝に向かった
もうここら辺最高に胡散臭いけど本当に事実なんです、まぁ客観的に見れば釣りとしか思えないのは認める
初めての体験だった
水はひんやり冷たい、寒い、寒い、寒い
もう間違いなく風邪引くだろうなと思った
それに何より痛い、肩の感覚が薄れていくのが分かった
勢い良く流れ出る水がバチバチで音を立てて肩に降り注ぐ
俺「うっ・・・ぐすっ・・・・」
辛すぎて泣いたよ
爺さんは厳しい眼差しで俺を見つめている
滝に打たれる寒さと痛さ、爺さんからのプレッシャー
この挟み撃ちで俺は押しつぶされそうになった
でも俺は耐えぬいた!凄まじい達成感に満たされた
爺さん「良く頑張った、さぁ、寺へ戻ろうか」
これで文句ねーだろ!早く帰してくれよ!と思ったけどまだ終わってなかった