ブルブルと震えながら寺へ戻った
爺さん「寒いだろう、さぁ、これで体を拭きなさい」
バスタオルを渡された、以前の優しい爺さんに戻った、かのように思えた
服も着させてもらった、これで帰れる・・・
悪霊以上に悪霊な人だったけど恩人なのには変りない
俺はしっかりとお礼と挨拶をした
俺「今日はありがとうございました、本当に助かりました」
爺さん「何を言うか、まだ終わっとらん」
死にたかった
嫌われる様な事をした覚えは本当にないです
女子高生と関わった事なんて最近は無かったしそれに関しては本当に思い当たる節は一切ない
爺さん「座禅を始めなさい、それで本当に最後だ」
滝に打たれて本当に疲れてるのに勘弁して欲しかったけど抵抗しても無駄なのは分かってた
俺「はい・・・時間はどのくらい・・・」
爺さん「さきの滝行で心身共に披露しているだろう、少しは考慮してあげるよ」
ありがたい話だと思ったけどやっぱり鬼畜は鬼畜だった
爺さん「25分だ」
5分程度の短縮で何が考慮だと思ったけど大人しく従う
俺「はい・・・」
それからはとにかく精神を無にして座禅を組む事に集中した
まぁ精神を無になんて言ってるけど心の中では帰りたいって気持ちでいっぱいだったんだけどね
何度か肩をぶっ叩かれたけど俺は耐えた
これで本当に全てが終わった
爺さん「良く頑張ったね、これで君の精神は鍛えられたことだろう」
俺「はい・・・ありがとうございました・・・」
爺さん「もう決して霊を逆撫でするような事はしないようにしなさい」
俺「肝に銘じます・・・」
爺さん「よし、じゃあご両親のところへ行こうか」
そして俺は爺さんと一緒に外で待っている両親の元へ向かった
親父とお袋の顔を見ると安心して泣きそうになった
親父「○○さん、息子の方は・・・」
爺さん「お祓いは無事に成功しました、もう心配はありませんよ」
お袋「良かった・・・・」
俺はお祓い云々より爺さんから解放された事の方が一番嬉しかったけどな
恩人と言えども流石に鬼畜過ぎた
爺さん「では気をつけてお帰り下さい、君も今日の事は忘れないようにしなさい」
俺「はい・・・」
そして車に乗り込み爺さんと寺の人達に見送られて寺を後にした
悪霊は無事に祓われて今は平和に暮らしてます、これで終わりです
何か質問あったら答えます