女「もちろんそれだけではないですよ?悪い噂を流して幼なじみさんを孤立させるのも悪くないですけど…やっぱり一番良いのは、私が幼なじみさんに虐められてるって事にして男君に助けてもらうとかでしょうか」
女「いいですねー、悲劇のヒロインです私。あ、私が入ってる部活って演劇部なので、こう見えても演技には自信あるんですよ?」
幼「やめ…て…」
女「え?なんですか?」
幼「やめて…ください…」
女「…じゃあ、割りますか?」
幼「………ます…」
女「聞こえません」
幼「…割り…ます…」
女「はい♪」
幼なじみの部屋
幼(…あは、すごい…本当に透明だったんだ)
幼(硝子の層は残ってるのに…やっぱりこの3分の1くらいのかけらじゃだめですか…)
幼(もう…あの虹も見れない…)
幼(…でも…元々男君の事は諦めるつもりだったんだし…これで…よかったんだよね…?…)
幼「…さっ、寝ましょうぜ旦那っ」バサッ
幼(明日は…時間ぎりぎりに行こう…)
休み時間
男「幼なじみ、今日は学食にしない?」
幼「おっ、いいですな~。今日はカレーにする?それともカレーうどん?」
男「またきわどい2択だね」
女「あ、お二人は学食に行かれてしまうのですか?」
男「やあ女さん。そうだよ」
女「そうですか…残念です。実は今日、お弁当をたくさん作ってきたので是非一緒に食べようかと思ったのですが…」
女「そうですか…残念です。実は今日、お弁当をたくさん作ってきたので是非一緒に食べようかと思ったのですが…」
幼「あ…」
男「えっ、そうなの?いいよいいよ一緒食べよう!」
女「美味しく出来たかどうかは自信ないのですが…」
男「例え美味しくなくても美味しく食べるよ!(?)」
幼「…なんか、お邪魔な雰囲気です。後の事は若い二人に任せましょうか」
男「…え?いや待ってよ。せっかくなんだから3人で食べy」
幼「女子高生パーンチ!」
男「オブッ!?」
幼「どこの世界に女の子からのお昼のお誘いイベントを女友達と一緒に消化しようとする輩がいようか!いや、いないであろうよ!」
男「何を言って…」
幼「とにかく私は行くっ、学食の七味唐辛子が私の生き様なのだあーっ」
女「幼なじみさんも一緒に食べましょうよ」
幼「…え?」
女「お弁当、3人分ありますから」
幼「…でも…?」
女「…何を気になさってるのかがよくわかりませんが、私がかまわないのですからかまいませんって」
幼「…わかったよ」
女「それに、お見せしたいものもありますしね?」
幼「…」
男「(…なんだろう、この変な空気…)」