男「…」
幼「…おらぁっ!」ズブッ
男「うおおおおおおおおおおッ!?鼻!!鼻!?なんで鼻!?抜いて早く!!」
幼「うるさいっ!鼻腔で噛み砕け!」ズブズブ
男「やめろおおおおおおおおおおおおおッ!!まじで早く抜いてって!!」
幼「左にはししゃも(子持ち)!」ズブバッ
男「いでえええええええええええええええッ!!だからやめろってええええええええええええ!!」
数分後
女「あっはっはっはっはっはっは!やっぱりお二人は最高ですね!」
男「俺は最悪だよ!」
女「まあまあ…許してあげてくださいよ…ぷふっ」
幼「そうだよー男君。それにね、イジメってのは大抵誰か一人が一方的に悪いって事はないんだよ?」
男「今のは確実にお前が悪いけどね!だいたいなんで鼻の穴につっこんできたのか…」
幼「もう、別にいいじゃないー。鼻から食べ物を食べるっていうなかなか出来ない経験をさせてあげたんですよ?」
男「俺はほっしゃんか!一生したくなかったよ!」
幼「でも味は変わらなかったでしょ?ならいいじゃないですか」
男「本当良くないって!あのね、鼻の中にまだマヨネーズとししゃもが残ってるのかずっとにおいがするんだよ?きっと今日は一日このにおいをかいでなきゃいけない俺の身になってもらえます!?」
幼「いいじゃない、美味しそうで」
幼「いいじゃない、美味しそうで」
男「実を言うと俺ししゃも嫌いなんだって!今度ドリアンをあなたの鼻の中に詰めて差し上げましょうか!?」
幼「はぁ、男のくせに終わった事をいつまでもうるさく言うのは良くないと思うなあ」
男「なんか今日のお前うざいよ!?いやいつもの事だけど!」
女「あ、あまり興奮なさるとまた鼻血が…」フキフキ
男「あ、ありがとう…。…優しいね、女さんは。幼なじみとは違って」
幼「あれ?それってどういう意味でしょう?」
男「言わなきゃわからない?」
幼「わかります」
女(……ふう)
女(まったく、あの二人は本当に仲が良いですね…。先ほどのやりとりを見ても、友達としても…それ以上の関係としても…。…今のままでは到底追いつけそうにありません…。さすがは幼馴染み、といったところでしょうか)
(女の携帯)~~♪~♪
女(…まあ、幼なじみさんには釘を刺しておきましたし大丈夫だとは思うのですが…現在の問題は男君ですね…。奥手というかなんというか…早く私の方へなびけば良いものを…)
~♪~~~♪♪~~~~♪
女(…今の膠着状態は望ましくありませんね。時間が経てば男君が私のものになるのは明白なのですが…いかんせん私にはそれほど悠長に構える時間も余裕もありません)
~~~♪♪♪~~~~~♪♪~~♪
女(…今の膠着状態は望ましくありませんね。時間が経てば男君が私のものになるのは明白なのですが…いかんせん私にはそれほど悠長に構える時間も余裕もありません)
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女「ああもううるせえなッ!!何の用だオイ!!今考え事してっからくだんねー事だったら後にしろ!!」
電話の声「…へえ、お忙しいところ申し訳ねーです、お嬢。…例の組の事なんですが…後にしやすか?」
女「………何がありました」
電話の声「………へえ。…実はここのところ、何やらくせー噂が出てきてます。つい昨日も吾妻不動産の幹部がやられました。…浅井んところのぼっちゃんまで出張ってきたとかいう話もありやすし…形振りかまわねーで取りに来るつもりでしょう…。どうしやすか…?」
女「……期限が前倒しになる可能性は?」
電話の声「大いにありやす。…どうやらヤツら、数と金にもの言わせて、今回の取り締まりにまで根を回してるようで…」
女「………そうですか。…ならば、こちらも形振り構ってはいられませんね…」
電話の声「…それは、こっちも汚ねえ手を使ってくって事ですかい?…お言葉ですがお嬢。うちの組の組織力じゃあどーしても向こうに一歩遅れを…」
電話の声「…それは、こっちも汚ねえ手を使ってくって事ですかい?…お言葉ですがお嬢。うちの組の組織力じゃあどーしても向こうに一歩遅れを…」