女友「幼なじみは自分に対してはイジメっ子だからねー」
幼「いやいや、そんな事ないですよ?どうしたの急に…」
女友「誰かをイジメるのも自分をイジメるのも一緒。イジメられてる方は誰にも相談出来ないんだよねー。周りにはイジメっ子か傍観者しかいないから。それでそのうちイジメられてる方は壊れちゃう」
幼「…」
女友「…私は幼なじみの味方のつもりだからね?」
幼「…うん」
幼(……………私は……)
放課後
幼(先生に課題提出してたら遅くなっちゃった…あの先生話長すぎだってー)
幼(うーん…夕方アニメは見れるかな…走ればなんとか…?)タッタッ
幼(タッタッタッ………あ!あれはっ…サッ)
男「…女さん、今日はこのあと、どうする?…2面にでも挑戦してみる?」
幼(!!手…、繋いでる…)
女「そうですね…それじゃあまた私の部屋にいらっしゃいますか?」
女「そうですね…それじゃあまた私の部屋にいらっしゃいますか?」
男「うん…お邪魔しようかな」
女「あ、そうだ。実は今日、お夕飯はカレーにしようと思ってたんです。よかったら食べていきませんか?」
男「え、いいの?」
女「もちろんです。一人でとる食事ほど寂しいものはありませんし。食べてってくださると嬉しいです」
男「それじゃ…お言葉に甘えようかな」
女「はい。うふふ、今日はいつもよりも気合を入れてつくらなければなりませんね…」
幼(…胸が、いたいよお)
数日後 登校
幼(うー…眠い……。いままで朝に二度寝してた分を削っただけなのに、どうしてこんなに眠いんだろう…)
男「あ…幼なじみ。おはよう」
幼「っ!?男君っ!?ど、どうしてこんな時間から?」
男「いや…最近幼なじみ、登校するの早いじゃんか。それに合わせたんだよ。…それに、ちょっと幼なじみと話したい事もあったし」
幼「そ、そうなんだ…。でも、女さんは…?」
男「今日は家の都合で、朝仮住まいの方にいないから別のところで待ち合わせたいって、昨日言われた」
幼「なのに、こっちの道でいいの?」
男「うん。そこの饅頭屋を曲がって少し進んだとこだしね。最初はこっちで大丈夫」
幼「そ、そっかっ」
幼「そ、そっかっ」
男「…」
幼「…」
男「…」
幼「…それで…話したい事…って?」
男「…うん。実はさ…」
幼「…」
男「…俺…女さんと付き合う事にした」
幼「…………………………………」
男「幼なじみには…一番最初に言っておかなきゃならないかなって…」
幼「…………ぁ」
男「いや…本当、幼なじみのおかげだよ。…幼なじみがおせっかい焼いてくれなかったら…きっとこうはならなかったと思う」
幼「………ぅ……ぁ………」
男「……幼なじみ?どうしたの?…って、もうここ曲がらなきゃな…それじゃ幼なじみ、本当…ありがとう」
幼「……ぁ………待っ……て……」
男「…」スタスタ
幼「………待っ…て……待っ、て……待って…待って…ぁ…待って…っ…」
男「…」スタスタ
幼「…待ってっ…待ってよ、待ってってば…!」ダッ
タッタッタッ…ガバッ
男「っ!?幼なじみ!?」