参加したものの
不登校だった俺は案の定ボッチ。
一人でヒマだから幹事さんに頼んで
当時所属してた写真部の部室を
開けてもらうことに。
部員は先輩2名と俺で
ガッツリ鉄っちゃんクラブだったけど
当時はそれなりに 楽しかったように思う。
そういえば後輩も1名いたような
気がするがよく覚えてない。
部室は相変わらず
酸っぱい臭いが充満してたけど
決して変なモノじゃない。
処理に酢酸を使うから
その臭いがキツイだけ。
久しぶりに嗅ぐとなんだか懐かしい。
発掘作業を待っている間、
みんな体育館とか教室とかで
盛り上がってんだけど
そこに 混じるのは辛いから
ずっと部室で残された
古いカメラ雑誌とか読んでた。
そのうち作業が終わると
集合がかかり体育館の舞台上には
色んなものが並べられる。
よくわからんけど
密封カプセルに入れてあったようで
保存状態はまあまあ良好。
そしてひとりひとり
名前が呼ばれてブツを受け取ると、
あちこちでキャーとかウォー
みたいな声がする。
もうすぐ俺の番。どきどき。
俺の名前が呼ばれた時、
一瞬だけど会場が沈黙したわ。
「誰それ?」みたいな雰囲気。
辛いけど耐えなくてはいけない。
耐えてブツを回収するのが今回のミッション。
自分でもナニが入ってるのか
わからんモノを衆目に
晒すわけにはいかないのだ。
恥辱に耐えて受け取ったブツは
ビニールで厳重に梱包してあった。