【※崖の上のポニョ※】宗介「10年前、僕は5歳だったし、わけもわからずポニョを好きだと思ってた。でも…今は違う!」

ざあああああああ……

幼女「雨だー」

幼児「違うよーこれはポニョだよー」

幼女「ポニョ?なあにそれ?」

幼児「パパが言ってたの。雨も海もお日様も地面も、ポニョなんだって」

幼女「なにそれーへんなのー。雨は雨だし、お日様はお日様よ」

幼児「へんじゃないもん!」

先生「幼児くーん、お迎え来たわよー」

幼児「はーい。ママー!」

クミコ「走ると危ないわよ」

幼児「ママ、明日はパパ帰ってくるんだよね」

クミコ「そうね。楽しみねー」

幼児「うん!」

チュン…チュン……

幼児「ママ、パパの迎えに行こう!早く行こう!!」

クミコ「まだ早いわよ」

幼児「でも、もう行ってるね!海で遊んでる」

クミコ「気を付けるのよー」

幼児「はーい」

宗介「昨日は結構雨が降ったけど、あまり海も荒れずにすんだ。
良かった。もうすぐ港につく」

同僚「宗介が乗ってるときは不思議なくらい海は荒れないし、他にも何かと運がよくなるよなー。
お前何者なんだー?さたは海の神様か?ん?ww」

宗介「僕には幸福の魔法がかかってるんだよ」

同僚「また言ってるwwwすげえ魔法だなおいwwwww俺にもかけろwww」

宗介「港だ…お、家族が迎えに来てる」

同僚「奥さんと子供か」

宗介「うん。お前も早く良い人みつけろよw」

同僚「余計なお世話!」


宗介「ただいまー」

クミコ「おかえりなさい!無事で良かったわ」

幼児「おかえりパパー!!」

宗介「おおっ元気にしてたかー?」

幼児「うん!」

クミコ「宗介が帰ってくる日はいつもいいお天気。ものすごい晴れ男ね」

宗介・ポニョ「「これはポニョのおかげだよ」」

クミコ「……ぷっ……くすくす。やっぱり親子なだけあるわね。そっくり」

宗介「ははは」

幼児「ねえパパー、またポニョのお話してー」

宗介「いいよ。そうだなあ。パパはね、高校生のころ、波に飲まれてね。ママもそばにいた」

幼児「パパ溺れたの!?」

クミコ「そうね。屋上で波に飲まれて溺れそうになってたのは世界中探してもパパだけよw」

幼児「パパすごいー」

宗介「すごいのはパパじゃない。ポニョだよ。
そのときのポニョは泡の形で、そしてパパを助けてくれた」

幼児「ポニョは泡にもなるんだ!!すごーい!!」

宗介「ああ。とってもすごいさ」

幼児「そうだ、パパちょっと待っててー!」たたたっ

宗介「?」

クミコ「うふふw」

宗介「え?何?」

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