日本人形の怖い話。突如夢に現れた人形が奇妙な番号を告げてきて…
事の発端は夢からでした
青みがかった黒髪の日本人形が夢に出てくるのです
夢の中の人形はただオレと見つめあっているだけで、一体何を意味しているのかさっぱりわからない
一週間毎日続き、ほとほと悩んでいた頃、夢に変化があった
人形がなにか語りかけてきた。
しかし、意味のあるような言葉には思えず、オレには通じなかった
しかし、何度か同じ夢を見るうちに気がついた
どうやら数字を言っている
十桁の数字
オレは目が覚めるとすぐにその数字をメモに書き留めた
よくよく見てみると電話番号のような気がする
頭三桁はオレの住む地域の市外局番と一致する
しかし、当然のことながらとても電話をかける気にはなれず、なにもすることはなかった
しかし夢は相変わらず続き、人形は数字をオレに伝え続ける
人形の夢を初めて見てから二週間、一念発起したオレは電話をかけてみることにした
なにか夢に関するヒントが得られれば、という思いからの行動だったが、同時に何か不吉なことがあるのでは、という恐れは頭から離れなかった
とりあえず番号を検索してみると、あっさりヒットした
県内のある居酒屋のようだった
家からそう遠いわけでもない
オレは週末その店に行ってみることにした