どういう最悪の答えが返ってきても、俺の気持ちはちゃんと言おう。
結果が別れることになっても、
俺はたぶん嫁の思いに応えるだけじゃなく自分が嫁に対して思ってることを伝えたいと思った。
「本当は今日、嫁が俺のことをどう思ってるのか聞きたいと思ってたんだけど。
それより前にまず俺が伝えなきゃいけないと思って。」
「俺は別れたくないです。」
で、そこまで言った瞬間に俺の涙腺が決壊してしまった。
予想外。
とりあえず嫁より先に泣いてしまったことにびっくりしたんだけど
嫁を見たら、あんなに涙をこらえてた嫁が 泣き出した。
なんていうか、しくしくとかじゃなく、
あーーーー!!!って感じの泣き方だった。
「3年間嫁の方から好きだといってくれてたことに甘えてたのかもしれない。」
「俺から嫁にできることがもっとあったかもしれない。」
「どうにか一緒に生きていけないか」
そんなことを訴えていた。
最初の予定ではもっときりっといくはずだった。
嫁は何度もえづいてて、
ちょっとかわいそうになるくらいな泣き方をしていた。
言い訳をしないとか、泣いたら卑怯になる、とかいろいろ考えて
溜め込んでたんだろうな。と思った。
解決しなくちゃいけない、
はっきりさせなくちゃいけない問題はあるけど、
この嫁の態度みてたらいけるんじゃないかと感じられた。
嫁が落ち着くのを待って、もう一回聴いた。
「これからどうしたいのか。」
嫁は、
「俺君が許してくれるなら、もう一度やり直させてほしい」
と言った。
素直に嬉しかった。いや、本当に嬉しかった。
でも、いろいろと現実的に解決していかなきゃいけない。
まずコンサル男。
「コンサル男とは直接話をさせてほしい。」
といったら、嫁は案外あっさりうなずいた。
予測はしていたみたいだ。