重たそうなその袋を見ながら
「あんたの薬。一人暮らしするとき薬がなかったら大変でしょう。とりあえず一通りあったもの買ってきたから。あんたはすぐ体調崩すからねぇ。」
頭痛薬、咳止め、湿布や包帯、口内炎の薬、のど飴など
袋の中にはありとあらゆる種類の薬が入っていた。
「こんなにたくさん‥」
驚いてもうそれしか言えなかった。
こんな時間まで私のために母は‥
「一人暮らしかぁー。見送ってやらなきゃいけないのにねぇ。お母さん心配でね、すごく寂しいのよ。
風邪引いた時とか本当はお母さんがそばにいてあげたいんだけどねぇ。」
もうそれ聞いて涙が溢れて溢れて、
自分の不甲斐なさと母への申し訳なさで顔あげられなかった。
薬だって決して安いもんじゃないのに。
自分の娘を応援しない母親なんて居るはずないのに、
なんで気づいてあげられなかったんだろう。
もっと応援しろだなんて‥
一番私のことを思ってくれて支えてくれたのは
他でもなくお母さんなんだよね。
分からず屋でゴメン。
いつもいつもいつもいつもありがとう。
その後、遅めの晩御飯を母と一緒に食べました。
残り少ない母の味をもっと大切にして行こうと思います。
読み辛い長文失礼致しました。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2135478739109709901