のび太「……したら」
スネ夫「え? 何聞こえないよ」
のび太「僕がもっと完全な作品にするとしたら」
スネ夫「……ああそういうことか」
スネ夫「僕の今の状況、お前の仕業だったのか。そうかそうか」
スネ夫「なんというか、ありがとう」
スネ夫「僕は今このときを楽しくやってるよ」
スネ夫「で、話を戻すけどお前が完全な作品にできるのか?」
のび太「うん。最初は僕がアニメを現実にしようとして作った道具なんだ」
のび太「今回のことを踏まえれば多分今よりもっと完全な作品になる」
のび太「うまくいけば、中の人だって同じにできるかも知れない」
スネ夫「どれくらいだ」
のび太「え?」
スネ夫「時間はどれくらいかかる」
のび太「……機械を動かせれば、10分以内に」
スネ夫「そうか、それくらいなら待てる。今すぐ機械をこっちに持ってこい」
のび太「分かった」
活動を停止したドラえもんのポケットから道具を出す。
ドラえもんの道具を使えば家の押入れから機械を持ってくることなど容易いことだった。
取り出した道具に台本を打ち込む。
のび太「なあスネ夫」
スネ夫「何だよ」
のび太「何で武器をハルバートじゃなくて鉈にしたの?」
スネ夫「僕じゃ片手でハルバートを振舞わせないし、長ドスは趣味じゃないんかったんだ」
スネ夫「だからレナの使ってた鉈にした」
のび太「そう……」
のび太「スネ夫、今度は僕みたいなやつに邪魔されないようにしたいでしょ」