スネ夫「お前も、消す」
のび太「天使ちゃんて、スネ夫はハナザーじゃなくて大山のぶ代さんがいいのか?」
スネ夫「仕方ないだろう、天使の役はその青狸なんだ」
のび太「どっちにしろ僕は君を止める」
スネ夫「できんのぉ? お前にぃ?」
スネ夫の言うことはもっともだ。
僕はここ数年間ずっと押入れに引きこもる生活を送ってきた。
体力なんてあってないようなものだ。
それに今のスネ夫は不死身、しかも主人公補正がかかっているはず。
でも、完全ではない。
僕の作ったポンコツは完全にはあの作品を踏襲することができなかった。
ならどこかに抜け穴があるはずだ。
探すんだ、僕が石に穿った穴を。
見つけるんだ、僕が作った裏道を。
考えろ、考えろ。
のび太「待て」
のび太「お前にとっていい話があるんだ」
のび太「お前にとっていい話があるんだ」
スネ夫「僕にとっていい話?」
のび太「ああ」
のび太「スネ夫、さっき『仕方ないだろう、天使の役はその青狸なんだ』っていったよね」
スネ夫「それがどうした」
のび太「本当はもっと完璧な作品を楽しみたいんじゃないの?」
スネ夫「そりゃそうだよ。中の人だって同じほうがいい」