スネ夫「そりゃそうだ、僕はみんなと一緒に楽しくあの世界で過ごすんだ。お前はいらない」
のび太「それは良かった」
のび太「……できたよ」
のび太「あとは操作一つで君を完璧なあの作品の主人公になれる」
スネ夫「なら早くしろ!」
スネ夫「僕は今すぐにでもあの世界に、あの作品にいきたいんだ!」
のび太「じゃあその一歩は自分で踏み出そうか」
のび太「このボタンを押せば、君は完全に作品の虜囚になれる」
スネ夫「どけええええええええええええええええええええええ」
スネ夫「どこだ! どのボタンだ!」
のび太「……エンターキー」
スネ夫「これだ! このボタンを押せば僕は! 僕はあははははははははは!」
押した。
スネ夫は確かに押した。
自らの欲望のなすがままに。
他人に頼り、自分ではなにもせず。
最後まで、そういう人間になってしまった。
せめてもの供養だ。
君の好きな作品に送ってあげるよ。
のび太「スネ夫はさ、パソコン使わないほうがいいな」
スネ夫「これで、これで僕はああああああああああ」
のび太「多分ワンクリ詐欺に引っかかるよ」
スネ夫「あの世界にいいいいいいいいいいいいいい」