ドラえもん「例えそれが理不尽なものでも、受け入れなくてはいけない」
ドラえもん「じゃあ、家に帰ろう」
のび太「……うん」
数日後、ニュースでは住宅街無差別大量殺人事件とされ犯人はいまだ捜索中という報道がされた。
のび太「……ドラえもん」
ドラえもん「何のび太君?」
のび太「やっぱり……いい」
ドラえもん「なんだい水臭いなぁ言いたい事があれば遠慮せず言っちゃいなよ」
のび太「……ごめん」
最近のび太君の様子がおかしくなった。
前のようにどこかに閉じこもるというわけではなくなったが、また違った方向で様子が変だ。
ドラえもん「のび太君、悩みがあったらいつでも相談にのるよ?」
のび太「うん、ありがとう……」
あの事件のことはまだ何も聞いていない。
僕も自分から聞こうとは思っていないし、のび太君から話してくれるのが一番いいと思ってる。
ドラえもん「のび太君……」
パパとママがいなくなった今居間が僕の部屋だ。
のび太君は僕がいた部屋――つまりはのび太君の最初の部屋にいる。
けど、そろそろケジメをつけなければいけないとも最近思い始めた。