のび太「………………」
のび太「……今度は別の世界線で会いたいものだね」
のび太「さぁドラえもん起きて、もう日が昇るよ」
ドラえもん「……ん」
ドラえもん「のび太……君?」
のび太「そうだよ。のび太だよ」
ここで僕は一つ重大なミスを犯していた事に気づいた。
僕としたことが目先の敵にばかり注意がいって後のことを考えていなかったのだ。
ドラえもん「のび太君これ……君がやったの」
ドラえもんの目には怪しい機械とジャイアンとしずかちゃんの死体がうつったはずだ。
この状況なら誰もがこう思うだろう。
今目の前にいる人間があの怪しい機械でそこの二人を殺した――と。
でも、ドラえもんは違かった。
のび太「ドラえもん……これは」
ドラえもん「何も言わなくていいよ」
ドラえもん「仕方なかったんだよね。きっと仕方なかったんだ」
のび太「ドラえ……もん……」
僕は今までの自分の所業を激しく後悔した。
アニメの世界にだってそうそういない、僕の一生の友達。
気がつくと、僕の瞳から溢れた出した水分が頬を伝っているのを感じる。
朝日に照らされるドラえもんの姿は神々しく、まるで神様のようだった。
そしていつものあの優しい微笑で僕に語りかけるのだ。
ドラえもん「でものび太君はこれから償わなくちゃいけない」