【※ドラえもん※】のび太「……今度は別の世界線で会いたいものだね。さぁドラえもん起きて、もう日が昇るよ」 ドラえもん「……ん」

 そしたら僕はそれなりの報いを受けるだろう。

 これは誰かのための研究などではない。

 自分の、自分に課す罰の研究なのだ。

 ドラえもんだってポンコツではあるがバカではない。

 そんなこと分かっていたはずだ。

 ならどうして、あの箱を僕に与えたのだろう。

 こんなのは百害あって一利なしではないか。

 ――ドラえもんは一体何がしたいんだ。

 こう思うと真相が確かめたくて仕方がなくなる。

 僕の子供の頃からの悪い癖だ。

 人の意図を探りたがる。

 でもたまには人にはめられるのもいいではないか。

 いいよ開けてあげるよ、ドラえもん。

 君が何を意図してこの箱を僕に与えたのかはわからない。

 だから今確かめる。

 さぁ何が入っている。

 今、ぼくに必要なもの、それはなんだ。

 ドラえもん「のび太君はもう開けたかな」

 ドラえもん「僕には中身が大体想像ついてるけれど、多分まだ気づいてないんだろうなあ」

 ドラえもん「自分の、本当に必要としているものに」

 ドラえもん「あの研究は逃げだよのび太君」

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