そしたら僕はそれなりの報いを受けるだろう。
これは誰かのための研究などではない。
自分の、自分に課す罰の研究なのだ。
ドラえもんだってポンコツではあるがバカではない。
そんなこと分かっていたはずだ。
ならどうして、あの箱を僕に与えたのだろう。
こんなのは百害あって一利なしではないか。
――ドラえもんは一体何がしたいんだ。
こう思うと真相が確かめたくて仕方がなくなる。
僕の子供の頃からの悪い癖だ。
人の意図を探りたがる。
でもたまには人にはめられるのもいいではないか。
いいよ開けてあげるよ、ドラえもん。
君が何を意図してこの箱を僕に与えたのかはわからない。
だから今確かめる。
さぁ何が入っている。
今、ぼくに必要なもの、それはなんだ。
ドラえもん「のび太君はもう開けたかな」
ドラえもん「僕には中身が大体想像ついてるけれど、多分まだ気づいてないんだろうなあ」
ドラえもん「自分の、本当に必要としているものに」
ドラえもん「あの研究は逃げだよのび太君」