おっさんも中身に満足したのか、ニコニコしたままだった。すると、突然意味不明な事を口走った
「遠くから来たのに元気そうだねえ。四人も寄越すとは(地元の内装屋のおっさん)さんも気が利くなあ~。ちょうど元気のいい若者何人か集めようと思ってたとこなんだよ。給料いっぱい出すからついでに働いていけば?」
四人で固まったが、断ることもできずに無言の賛成ととられ、そのままハイエースで連れて行かれた。
というわけで、我々は某商業施設のひな祭りイベントの飾り付けのバイトに精を出した。
職人さんのテキパキした指示や、少しずつ出来上がっていく見上げるほどの雛壇には感動した。
ちなみに、我々が運んだ段ボールにはそれはそれは立派なお雛様が入っていた。
強面の施設の社員らしきおっさん二人は、完成した翌朝子供を連れてお雛様を見に来てた。子供らめっちゃ喜んでた。
そのまま、バイト代もらって昼めし奢ってもらって帰途についた。流石に帰り道はみんな無言だった。
ペットボトルを裸にするバイト
時給850円
肉体危険度10 精神危険度80 楽しさ20
ピッキング倉庫でバイトをしていた時のこと。
「今日はこれやってくれ。」と頼まれたバイト。
エアコンの効いた部屋に、天井まで届くほどの500mlペットボトルの水。それのラベルをひたすら一人で剥がす仕事。
段ボールからペットボトルを出す→ラベル剥がす→また段ボールに戻す、をくり返すだけ。
指の脂が無くなり、爪がイカれても延々と剥がし続ける。
終わったと思うとまた段ボールが補充される。小道具が今時になった賽の河原現代版であった。
テレビ見ながらできたので限界は超えなかったが。
ここで、「なんに使うんですか?」と一言聞けない所が俺のだめな所なんだろう。
ラベルのないシャンプーで洗髪するバイト
一万円くらい貰えた気がする
肉体危険度??? 精神危険度50 楽しさ0
モニター事務所に登録してた時に紹介された。
家にラベルのないシャンプーが送られてきて、なくなるまでそれで髪を洗い続けるバイト。
誰も監視してないけど、一応律儀に使い続けた。
普段は一番安いシャンプーで適当に洗っていたので、そのバイト中髪がサラッサラになって感動した。
しかし、契約書の中の「異常を感じたらすぐに使用を中止してかまいません」みたいな文面を悪い方に捉えてしまい、
「異常あるのかよ、、ハゲたらどうしよう、、」
と時々かなり不安になった。
今思えば、普通のシャンプーの注意書きにも同じようなこと書いてあるよね。