【※感動注意※】のび太「ドラえもんとか、実際無理だろ」

出木杉『準マイクロ波だよ。極超短波帯。まぁ説明すると難しいんだけど、それを調べれば
コピーロボットの居場所がわかるんだ』

ジャイアン「なんかわかんねぇけどすげぇな。さすが出木杉だぜ」

出木杉『とりあえず、僕は今日は病院には顔を出さないよ。もし僕が病院に現れたら、コピ
ーロボットと思ってぶちのめしてくれ』

ジャイアン「わかった」

 

その一時間後、偽出木杉は病院前を去っていった。

そして、その日はもうコピーロボットが現れることはなかった。

余談だが、その翌日事前連絡して行ったにも関わらず、

本物の出木杉はジャイアンにぶちのめされたのだった。まったくもって理解力のないジャイアンである。

 

最初の襲撃から2週間ほどが経過した。

のび太たちの予想を裏切り、あれ以降特に襲撃らしい襲撃もなかった。

相変わらずコピーロボット準マイクロ波やどこでもドアによる電波障害は観測され続けていたがが、

目立った動きはないままだった。

 

スネ夫「何を考えてるんだろう、あいつら」

出木杉「様子を見てるんじゃないかな。何にしても、準備する余裕があるのはこっちとして
はありがたいよ」

しずか「ジャイ子ちゃんたちの方にも変わったことはなかったらしいわね」

出木杉「でも……安心はできないね」

 

スネ夫「僕もいろいろ調べたんだ」

スネ夫はひざの上のノートパソコンを閉じて言った。

このノートパソコンはスネ夫の自宅にあったもので、病室での使用は許可されていた。

スネ夫「都内だけに留まらず、全国のニュースを調べて、ひみつ道具が関わっていそうなも
のを探してみた。あまりこれといったものはなかったけど、ロシアのサンクトペテ
ルブルクで大規模な電波障害が8回。どこでもドアかもしれない」

出木杉「いや、そのうち4回は今までのデータと比べると規模が大きすぎる。もっと強い電
磁波を出すもの……どこでもドア以上に時空をゆがめるものだと思う」

スネ夫「とすると……」

しずか「タイムマシンかしら?」

出木杉「だろうね。拠点は東久留米でも、タイムマシンの出入り口はサンクトペテルブルク
にあるのかもしれない」

 

病室のドアがノックされ、のび太とジャイアンが入ってきた。

ジャイアンは段ボール箱を抱えている。

のび太「出木杉くん、頼まれたもの持ってきたよ」

出木杉「ああ、実用化できた?」

のび太「一応ね」

 

ジャイアンが持ってる段ボール箱を開け、エアキャップに包まれた携帯電話を取り出す。

しずか「携帯?」

出木杉「そう。企業に依頼されてうちの研究室で開発した最新式のGPS携帯。かなり小さい
誤差で相手の居場所を確認できる。のび太くんに頼んで実用レベルにしてもらった
んだ」

のび太「実用レベルとは言っても、通話は無理だよ。ただGPSでみんなの居場所がわかれ
ば、違う場所にあらわれた場合コピーロボットと疑うことが出来る」

ジャイアン「でもよ、勝手に使っていいのか? 企業のだろ?」

出木杉「大丈夫だよ、その企業って……」

スネ夫「うちの会社なんだ」

スネ夫はニヤリと笑った。

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