【※感動注意※】のび太「ドラえもんとか、実際無理だろ」

ジャイアンはスネ夫の病室にいた。

ジャイ子の怪我は軽かったのですぐに退院できるとのことだった。

退院し次第すぐに田舎の祖父の家に療養に行かせる話になっていた。どこでもドアがある以上安心はできないが、

とりあえず東京にいるよりは安全だろう。

 

スネ夫「コピーロボットってもともと人間を襲うことが出来るように出来ているものなのか
な?」

ジャイアン「は? そうなんじゃねぇの。現に昨日おまえを襲ったんだろう?」

スネ夫「いや、未来じゃ市販されてるくらいのものだからさ、だったら安全装置というか…
…人に危害を加えるようなことは出来ないように作られてるんじゃないかなって思
って。でなきゃ犯罪し放題じゃん」

ジャイアン「じゃあ昨日おまえを襲ったやつは?」

スネ夫「違法改造じゃないかな。ジャイアンだって高校のころ改造バイクに乗ってたことあ
ったでしょ? ひみつ道具だって改造するやつがいてもおかしくない」

 

ジャイアン「そうなると、どうなる?」

スネ夫「やつらが持ってるひみつ道具は僕らが使ってたのより威力が高いってことになる。そもそも
、僕らがコピーロボットの鼻を押さなきゃコピーロボットは僕らに変化できない。でも、マ
マはコピーロボットの鼻を押した記憶はないって言ってる……おそらくそれも改造だろう。
奴らのコピーロボットは誰にでも化けれるのかもしれない」

ジャイアン「面倒くせぇな。男なら直接拳で来いってんだ」

 

ジャイアンはシャドーボクシングをして勇んで見せながら窓際のほうへ行った。

スネ夫は苦笑しながらそれを見る。

 

ジャイアン「ん?」

スネ夫「どうしたの、ジャイアン」

ジャイアン「出木杉が、いる。病院の門の辺りでこっちを見てるぞ」

スネ夫「そんなまさか。だってあいつら大学にいるって……」

 

二人は顔を見合わせた。

ジャイアンはすぐに病室を飛び出すと、携帯電話使用可能スペースへ行って出木杉に電話をかける。

 

出木杉『もしもし、剛田くん? 何かあった?』

ジャイアン「おい出木杉、おまえ今どこにいる?」

出木杉『え? 大学生協の食堂だよ。のび太くんとしずかちゃんも一緒だけど……まさか』

ジャイアン「ああ、おまえのそっくりさんが病院の前でこっちを見てやがんだ」

出木杉『……ちょっと待ってて。すぐにかけ直すから』

 

電話が切れた。とりあえずジャイアンは携帯の電源を入れたままスネ夫の病室に戻った。

 

窓の外を見ると、偽出木杉はまだ病院の前に立っている。

スネ夫「どうだった?」

ジャイアン「やっぱり、本物の出木杉は大学にいる。ってことはだ、ありゃあ偽者だな」

スネ夫「ここがバレたのかな?」

ジャイアン「わからん」

 

すぐに、出木杉から電話がかかってきた。今度は病室でそのまま出る。

ジャイアン「おう、俺だ」

出木杉『その病院付近の観測装置が準マイクロ波を測定している。コピーロボットで間違い
ないと思う。少なくとも単なる僕のそっくりさんじゃない』

ジャイアン「何だ、その純マイク派ってのは?」

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