しずか「もし……未来が変わったんだとしたら問題ね」
のび太「でも未来が変わるのを、タイム・パトロールが見逃すかな?」
スネ夫「大きい変化なら見逃さないだろうけど、小さい変化なら自然修復できる
って考えじゃない?」
のび太「でもさ、2008年にタイムマシンが出来なくなったのなら、ドラえもんが
その情報を持っているはずがない。すると僕がそれをドラえもんから聞
くこともないはずなのに、僕は聞いて、今も覚えている。これって矛盾
しないかな?」
出木杉「タイム・パラドクスか……」
ジャイアン「まず俺のパラドクスを何とかしてくれ」
のび太「結局、僕らは何もわかってないってことなんだろうね」
しずか「あんなにドラちゃんと一緒にいたのにね……」
スネ夫「どう足掻いても無駄さ、僕らは現代人なんだもの」
のび太「現代人……か」
出木杉「結局、僕らは僕らの科学を進めるしかないんだろうね」
しずか「のび太さんと出木来杉さんのロボットみたいに?」
スネ夫「へぇ。なんなのさ、そのロボットってのは?」
出木杉「僕のいる情報工学科とのび太くんのいるロボット工学科の共同開発で、
コミュニケーションロボットを作ってるんだ」
スネ夫「へぇ……のび太のくせに生意気だなww」
のび太「懐かしいな、そのセリフ」
ジャイアン「ようやく俺にもわかる話題になってきたぜ!」
結局その日は、
ジャイアンがピッチャーを一人で飲み干したところでお開きとなった。
もともと酒の弱いのび太は途中からソフトドリンクに切り換えていたし、
しずかと出木杉とスネ夫はホロ酔い程度、
ジャイアンに至ってはあれだけ飲んでまったく
変わりがない。
スネ夫「もう一軒……はさすがに無さそうだなww」
しずか「みんな明日も仕事だもんね」
ジャイアン「よぉ、みんなはどうやって帰るんだ?」
出木杉「僕とのび太くんとしずかちゃんは方向が同じだから、3人で一緒に電車で
帰るよ」
のび太「いや、僕は大学にいったん戻るから……」
出木杉「今から?じゃあ、しずかちゃん。2人で帰ろうか」
しずか「ええ……」
スネ夫「僕はタクシーを拾うよ。のび太も乗ってく?」
のび太「いいよ、スネ夫ん家と方向逆だし」
ジャイアン「俺は歩いて帰るぞ」
しずか「武さん、大丈夫?」
ジャイアン「なーに、しずかちゃん。この俺様に怖いものなどない!
さ、行くぞのび太!」
のび太「えぇ?なんで」
ジャイアン「いいから一緒に帰ろうぜ!心の友よ!」