シンデレラ「はぁぁ……」
継母「シンデレラの溜息をオークションに出品すれば高値で取引されますわよ。だから、出すんじゃありません!! もったいない!!」
シンデレラ「でも、私、あんな恥ずかしい勘違いを……」
次女「ふふんっ。自惚れもここまでくれば可愛いですわね。あ、シンデレラは元から可愛かったですわね。はっはっはっはっは」
シンデレラ「いぢめないでください……」
三女「まぁ、でも、あの舞踏会に出たからには、色んな貴族様たちから声はかかるかもしれませんわね」
シンデレラ「え? そ、そんな……困ります……」
長女「どうして? いいじゃありませんこと? 大金持ちから引く手数多なんて!!! まぁ、私の目が黒い内は誰も近づかせませんけど!! おーっほっほっほっほ!!!」
シンデレラ「いえ、その……お断りするのって……どっちも嫌な気分になりますから……」
次女「断るの? 勿体無いわね。その選択は正解だけども、勿体無いわね!! はんっ、バカデレラなんだからっ」
シンデレラ「だって、私、今以上の幸せってちょっと思いつかないので……えへへ……」
三女「シンデレラぁ!!!」
シンデレラ「はいぃ!? すいません!! 生意気なことをいって……!!!」
三女「もうね……理性が飛ぶからそういうことは言わないで……次、言ったら、襲いますからね……!! 覚悟してくださいましっ!!!」
シンデレラ「も、申し訳ありませんっ!!!」
数日後
継母「ちょっと、シンデレラ? 今日の食事、なにこれ? うますぎてほっぺたが落ちそうですけど? 落ちたらどうしてくれますの? 手術費、稼いできてくれますの?」
シンデレラ「お母様、料理でほっぺたは落ちませんよ?」
継母「そうなの? でも、万が一のときはお願いしますわね!!」ハフハフッ
シンデレラ「はいっ。なんとかします」
長女「シンデレラー? トイレ掃除とお風呂掃除、勝手にやりましたわね?」
シンデレラ「すいませんっ。でも、今日はお姉様が一番風呂の日ですから、気持ちよく入って欲しくて……」
長女「全くもう、勝手なことしないでくださる!? 今日の入浴は貴女の姿を妄想しながら入ることになるけど、いいわね!?」
シンデレラ「過激なのは控えてくださいね」
次女「シンデレラぁー? 洗濯物、取り込んでおきますわよー」
シンデレラ「はいっ! あとで一緒に畳みましょうね、お姉様っ」
次女「なにそれ? ちょー楽しみじゃないですわねっ!! ふ、ふふふんっ」タタタッ
三女「シンデレラー、おかわりくださる? セリーヌも喜んでますわ。――シンデレラッ、カワイイッ」
シンデレラ「どうも、セリーヌさん。おかわり、すぐに用意しますね」
――今日も私は幸せ者です。
END
コメント
15: 2013/07/19(金) 22:44:43.03 ID:fpgJV6Oo0
いい事だな
27: 2013/07/19(金) 23:05:56.31 ID:5FsiwN8S0
159: 2013/07/20(土) 05:45:44.90 ID:/aZENsxqO
169: 2013/07/20(土) 05:52:39.85 ID:EDaB7Sq10
出典:http://esusokuhou.blog.jp/archives/19594173.html?ref=popular_article&id=7575371-79491