この頃
段々とリコさんと一緒に行動することが少なくなってきた
KさんもMさんもレベルが上がって1人で何かに勤しむことも多くなった
姉御はいつも通りだった、たまに多人数コンテンツに参加するために他のLSに行ってたりした
俺は色んなジョブのレベル上げを始めていた
不人気ジョブで誘われるのを待ってる時間が勿体無いということから
ほとんどの場合自分でPTを作るようになっていた
それでも皆とは仲良く喋ってたし
お互いに手伝いあうし全然問題なかった
こんな感じの状況がしばらく続いた
リアルとネトゲの釣り合いという状態ではこの頃は1番よかったんだと思う
んでちょっと時間がすっ飛ぶ
2学期からわりと真面目になったおかげで俺は普通に3年に進級できた
しかしここでまた最悪なことに担任が2年の最初の担任(女)だった
ただまぁ、俺はしつこく電話かけられるので意地になって行かなかったんだということを
2年のときので学習してくれてればいいんだがな、と思っていた
甘かった
2年最初の頃と全く変わっておらずに鳴り響く電話
あっというまに俺は元に戻った
ちなみにこの頃の執拗な電話攻撃がトラウマになったのかは知らないが
今でも家の電話が鳴るとビクッとする
リアルが元に戻るとFF11のプレイ時間も元に戻った
もうこの時期は見栄とか体裁とかどうでもよくなって
普通の平日の昼間からでもログインしてレベル上げや金策に勤しんでいた
そしてこのときいよいよ俺は禁断の扉を開いてしまった
HNMLS(とっても強いモンスターを倒すことを目的としたLS)への加入だ
まぁ基本的にこの手のLSは緊急時のみの着用なわけで(目的のモンスターが沸いた時など)
あまり深くは考えなかったがレアアイテムが欲しかった俺は誘われるがままに加入した
ちゃんとしたところはちゃんとしてるらしいが何も考えずに入ったこのHNMLSは最悪だった
最もその頃は最悪などと思わずに普通だと思っていたんだが
まず緊急のときに連絡するからと言われて携帯番号教えてと言って来て
もはや脳髄が腐っていたのか普通に教えた
朝の5時頃携帯が鳴り響いて飛び起きたりする
「今沸いたよ!うちらがとったから急いできて!」
とか言われて急いでログインして
みんなの場所に向かって討伐したり
6時間ぐらい同じ場所でボタン押し続けて沸いたらすぐにキープする当番があったり
んでレアアイテムは欲しい物が被ったら古参優先、いやこれはまだわからなくもないが被らなくても古参優先て何よ
まーそれでもその頃の俺はずっと続けて古参になりゃいいんだとか思ってたけどさ
それでもまぁなんとかなっていた
俺らが沸いたモンスターを釣れることも少ないから本当に携帯が鳴るような緊急呼び出しは稀だったし
とはいえ時間沸きじゃないHNMもいるしそっち方面で時間取られることも多くなっていった
必然的に俺は本来のLSからちょくちょく姿を消す感じになっていった
俺「ちょっと向こういってくる」
皆「いってらっしゃーい」
みたいな感じで
そんなのがまたしばらく続いた