んで、ある時ふつーにログインすると姉御が1人で何かやってた
適当に挨拶して俺はやることが無かったのでアイテムの整理でもしようとすると
唐突に姉御がいった
姉「最近リコが寂しがってるぞ」
俺「え?」
姉「お前が相手してやらないからw」
俺「本人がいってたんすか?」
姉「んー、つーかリコはずっとお前と一緒に行動してたろ?
だからソロに慣れてないんだよ
1人でやることも話し相手がいるいないじゃ全然違うし」
そう言われると納得した
俺は夜中とかに1人で行動してることが多かったが
基本的にリコさんはログインしてる時はほとんど俺と一緒に行動していたんだった
しかし正直今更そんなことを言われてもといった具合だった
完璧に諦めたというわけではなかったがこのときすでに熱は冷めていた
なんか色々と勝手だと思う
そんな話をしているとKさんが「いとこんにゃく!」とか
意味のわからない挨拶をしながらログインしてきたんだ
そしたら姉御がKさんも会話に巻き込んだ
姉「最近リコは1が構ってくれないから寂しがってるよな?」
K「あ~、そいえばそですね~」
で、何か話の内容を察したのかKさんは物凄い食いついてきて
Kさんは普段から文章がぶっ飛んでるのでいまいち要領を得なかったが
とりあえず会ってみろ、会え、襲え、夜這いだ的なことを言ってるのは理解できた
後ろ2つは姉御が言ったような気がしないでもない
この人たちは頭飛んでるのかなぁと思った、もちろん冗談混じりだが
俺がゆとり脳で本気にしてたらどーすんだよとか思った
とはいえ、色々言われたお陰でまた若干意識し出したのも事実だった
そしてリアルは高3夏休み
といっても毎度のことだがやることはほとんど変わらない
幸いなことといえばHNMLSのほうは人数が増えてきたので
俺が必ず行かなきゃ駄目、なんてことはなくなっていた
というわけでまたリコさんと一緒に活動することが増えてきた
前と違うのは俺が1人で何かしてるとリコさんのほうから来るといったふうに変わったことだった
悪い気は全然しなかったし嬉しかった
なんというか信頼とか頼られてるんだとか両思いなんじゃねとか
まぁありがちな勘違いが頭の中で炸裂していた
人生の重要な決断が迫ってきてもトランペットは鳴らない。
それは静かにやってくる、とかいう言葉があったが
まさしくその通り、俺の運命を決める瞬間は唐突にやってきた
その日はリコさんと何かのモンスターを倒しにいっていた
リコさんがそのモンスターが落とす装備を欲しがったからだ
しばらく延々と目的のモンスターが沸くまで狩りを続けた
まぁ金策がてらということで他愛もない話をしながらのーんびりとやっていた
その空気と、前の姉御たちとの会話に触発されたのか俺は言ってしまった
俺「そーいえば、リコさんと俺の住んでる場所近かったよね?」
リ「うん、そうだったねー」
俺「会ってみない?」
一瞬我に返りそうになったが
別に断られたら断られたらでどうでもいいやと思っていた
とはいえ内心はやっぱり希望を抱いていたんだろう
発言の後に心拍数が跳ね上がった気がした
そしてリコさんからの返答が拷問のように長く感じた
思わずコントローラーを床に置いて返答を待った
告白して返事待ちのようなドッキドキ状態を味わってチャットログが流れた