しんのすけ「うわぁああああ」
風間くん「しんのすけ、耳元で叫ぶなよ!」
しんのすけ「今、人を殺した。」
風間くん「なんだって!?」
しんのすけ「ヴォルデモートが!」
ロンもその名前を聞いて飛び起きる!
ロン「朝からなんなのさ?」
風間くん「しんのすけ、夢の事でそこまで驚くなよ。」
しんのすけ「妙に蟻アリティがあったゾ」
風間くん「それを言うなら、リアリティだろ・・・」
しんのすけ「そうとも言う。それに、オシリの傷も何だか痛いゾ」
そのとき下の階から声がかかる
ハーマイオニー「あなた達も起きて朝食食べないと遅れるわよ!」
ロン「その夢は、気になるけど・・・急がないとワールドカップに遅れちゃう!」
朝食を食べ、一行は丘を目指して歩き出す
しんのすけ「それで、今からどこのクリニックに行くの?」
風間くん「それを言うなら、ピクニックだろ・・・」
しんのすけ「そーともゆう。蒼井優」
ハーマイオニー「それに、ピクニックじゃなくて、ワールドカップに行くのよ!」
ロン「でも、パパこんな大勢で、どうやって会場まで行くのさ?」
アーサー「移動キー(ポートキー)を使う。」
しんのすけ「それで、そのポンキッキーってなんなの?」
アーサー「ポートキーね・・・魔法使いを瞬間的に移動させる魔法がかけられたものの事さ。」
風間くん「そのキーはどんな形をしてるんですか?」
アーサー「大抵はマグルの気を引かないような、地味なものさ」
しんのすけ「ジミーみたいに?」
ジニー「だから、ジニーよ!!」
アーサー「まあ、長靴とかそんなものに魔法をかける訳さ。」
ハーマイオニー「それで、今その移動キーの場所に向かってるって訳ですね。」
アーサー「その通り。あの丘の頂上に設置してあるはずさ。」
そして、頂上につくと
???「こっちだ、アーサー!」
アーサー「やあ、エイモス。みんな、紹介しよう。魔法省で魔法生物規制管理部に勤めているエイモス・ディゴリーさんだ。」
しんのすけ「これはこれは、いつもハグリッドがご迷惑を・・・」
ハーマイオニー「余計な事は言わないの!」
エイモス「ハハ、愉快な子だ。アーサーみんな君の子かね?」
しんのすけ「何しろ、パパは野獣なもので・・・」
アーサー「意味が分かって言ってるのかね! うちの子は赤毛だけだよ、エイモス」
その時、一人の青年が駆け寄ってくる。
エイモス「紹介しよう、うちの一人息子のセドリックだ。」
しんのすけ「おお、オラにクリソツなイケメンだゾ!!」
風間くん「どこがソックリだよ!どこが!」
セドリック「やあ、去年はあんな形で試合が終わってしまって、申し訳ない。ディメンターが介入しなかったら・・・」
エイモス「それでも、うちのセドが勝ったさ!」
フレッド「それは、」
ジョージ「どうだろうねぇ」
セドリック「パパ、去年のあれは本当に事故で・・・」
しんのすけ「オラ、別に気にしてないゾ!」
アーサー「・・・さぁ、もう移動キーに触らないと!」
ロンの父は、くたびれたブーツを指し示す。
アーサー「さあ、みんな掴まったかな? 3・・2・・」
しんのすけ「オラまだ捕まってないゾ」
風間くん「ったく!」ガシッ
しんのすけ「あぁ、風間くんったら、強引///」
アーサー「・・0!」
そして、一行は移動キーでの旅を終え、キャンプ場に投げ出される。
風間くん「なあ、しんのすけ・・・そろそろ僕の上からどいてくれないか?」
しんのすけ「どうしてもって言うなら・・・」
風間くん「良いから退けよ!」
その時セドリックが二人に手を差し出す
セドリック「大丈夫かい?」
しんのすけ「ありがとござい鱒寿司!」
風間くん「どうも。」
エイモス「ではアーサー、私と息子はこれで」
アーサー「さ、このキャンプ場に一泊して次の夜に試合だ! 魔法使いが一杯だからはぐれるなよ!」
しんのすけ「ねえねえ、おねいさん。贔屓のチームはどこ? オラ、おねいさんと同じチーム応援したいゾ」
ハーマイオニー「ったく、言ってるそばから・・・ほんとしょうがないんだから!」
フレッド「それにしても、派手なテントばっかりだな。マグルにはバレないのか?」
アーサー「実際バレかけてる。そしてその度に忘却士が記憶をリセットする訳だ・・・」
そのあと一同は、アーサーおじさんの強い希望で魔法に頼らずテントを設営して休みを取るのだった。