ムーディ「さて、残り一つの呪文が分かるものは?」
・・・シーン
ハーマイオニー「・・・死の呪い・・・『アバダ ケダブラ』」
しんのすけ「4の呪い? じゃあ1と2と3は?」
ムーディ「良く見ておけ・・・」
ムーディの杖が蜘蛛に向けられると、蜘蛛は危険の予兆を察知して逃げだすが・・・
『アバダ ケダブラ!』
蜘蛛には、外傷は一つも無かったが、紛れも無く・・・死んでいた。
ムーディ「よくない、気持ちのよいものではない。しかも、反対呪文は存在しない。」
しんのすけ「・・・なんで・・・なんで、こんな事したんだゾ! 蜘蛛だって必死に生きてるんだゾ!」ワナワナ
風間くん「しんのすけ・・・」
ムーディ「ふむ、お前のいう事は一理ある。」
ムーディ「だが、この呪いの現実を分からせるには、こうする他ない・・・言葉には限界がある。」
ムーディ「この蜘蛛の犠牲に報いたくば、これら『許されざる呪文』から自身の身を守りきる事だな! 油断大敵!」
翌日 談話室
ハーマイオニー「ついに完成したわ!」
しんのすけ「クッキーでも焼いたの?」
ハーマイオニー「違うわよ!」
風間くん「じゃあ、その箱の中身は何だい?」
しんのすけ「女性にそんな事聞くなんて、何て礼儀知らずなの! トオルちゃんは」
風間くん「一体何が入ってると思ってるんだよ。」
ハーマイオニー「じゃーん。一生懸命作ったのよ!」
ロン「SPEW? 反吐だなんて随分下品なバッジじゃないか!」
ハーマイオニー「S・P・E・W! スピューじゃないわ!」
風間くん「じゃあその、S・P・E・Wって何なのさ?」
しんのすけ「またトオルちゃんったら、そんな事聞いちゃって・・・・」
ハーマイオニー「しもべ妖精福祉振興協会よ!」
しんのすけ「しもべ妖精復讐新婚脅迫? ・・・・何それ?」
ハーマイオニー「しもべ妖精福祉振興協会!」
ロン「でもそんな協会聞いた事ないや」
ハーマイオニー「当然よ、私が始めたばかりですもの。」
しんのすけ「って事はハーマイオニーが会長さん? すごいゾ!」
風間くん「でもメンバーはいるの?」
ハーマイオニー「あなた達と私で4人よ、今のところは」
ロン「まだ僕たち入るなんて、一言も・・・」
風間くん「ネネちゃんみたいな強引さだ・・・」
ハーマイオニー「入会費は2シックルで各種キャンペーンを行って、しもべ妖精の待遇向上を目指すわ!」
しんのすけ「オラ、クィディッチの練習があるのを思い出したゾ・・・」
ガシッ
ハーマイオニー「今年はクィディッチは中止でしょ、逃げようったってそうはいかないわ!」
ハーマイオニー「しんのすけは宣伝部長、風間くんは書記、ロンは財務担当。しっかりはたらいてね!」
3人「なるほど、しもべ妖精の気持ちが良く分かるよ」
4人は更に忙しくなった勉強、S・P・E・Wの活動で例年以上に忙しくすごしていた
風間くん「いよいよ、今日だね!」
しんのすけ「ついに、オラ達ゴールインしちゃうの?」
風間くん「しないよ! ボーバトンとダームストラングの代表候補の生徒達が来るんじゃないか!」
しんのすけ「ほうほう。」
ハーマイオニー「6時に来るんだったわね。」
しんのすけ「ドキがムネムネしますな」
ロン「それを言うなら、胸がドキドキさ」
そして、6時
ボーバトンは巨大な空飛ぶ馬車で現れた。
しんのすけ「おお、ツンデレラみたいだゾ!」
風間くん「それをいうならシンデレラだろ?」
ロン「なんなのさ?そのシンデレラって? しんのすけの親戚か何か?」
ハーマイオニー「マグルのおとぎ話よ、見てボーバトンの校長。」
風間くん「ハグリッド位大きいね・・・」
マダム・マクシーム「ダンブリドール!」
ダンブルドア「これはこれは、よくぞ御出でなさった! さ、中に入って温まって下され」
ロン「何か、水の音が聞こえないか?」
すると、湖から巨大な船が浮上して来た
ロン「おっどろきー!」
しんのすけ「桃の木、山椒の木ー」
校長らしき男を先頭に、船を下りてくる
カルカロフ「やあ、ダンブルドア お変わりないかね?」
ダンブルドア「元気一杯じゃよ。カルカロフ校長」
ロン「ねえ、あれ見てよ!」
しんのすけ「組長同士が握手してるけど、どうかした?」
ロン「クラムだ、あのクィディッチのクラムがいる!」