クラスでいじめられていた盲目の女子高生が人気者の男子と付き合った
男「くっそー、流石に仮病は通用しなかったか……体育は着替えるのが面倒なんだよなぁ」
ガラッ
男「ん?」
女「?」
男「おー、女か。何やってんだ? 女子はもうみんな体育館に行ってるぞー」
女「あ、そ、そーなんだ、あはは……え、と、その声は男くんかなー?」
男「ん、当たり。体育サボろうとしたら保健室追い出されちゃった」
女「ふふ、それで慌てて着替えに来たと」
女「男子のほうは先生怖いからねー。早く行かないと怒られちゃうよ?」
男「……お前こそ早く行かないと怒られるんじゃないか? 着替えも済んでるじゃん」
女「う、うん……今から行くところだよ」
女「……え、と、あれ……」うろ うろ
男「?」
女「えーと、どこだっけなー……」うろ うろ
男「……もしかして杖探してんのか?」
女「あ、う、うん……そーなんだけど……」
女「あれー、おかしいなー、机の横に置いてたはずなんだけど……あはは」
男「杖ならそこの……」
男「……(ベランダに立て掛けてあるんだけど……)」
女「えーと、えーと……あー、もう、どこ行っちゃったんだろーね」
女「あは、あははは……」
男「……」
女「ま、まぁ杖なくても体育館くらい行けるんだけどね!」ニコ
男「……何やってんだよ。杖、お前の足元に転がってるぞ、ほれ」
女「え、あ……そ、そうなんだ……あ、ありがと」