「人が停めているのを解っていながら前に停めた」
とキッパリ主張していたカローラの持ち主。警察はこれを確認する意味もあって電話してきたようだった。
警察・大家さん含めて四者が集まり話し合い
そしてカローラの持ち主のおぢさん、大家さん、警察、そして俺の四人が現場で話し合い。
大家さんは
「カローラが俺の知り合いだと思っていなかったので通報しなかった」
俺の言い分は
「会社の車を契約した場所に停めたのに怒られる理由がわからない」
カローラの持ち主のおぢさんは
「一週間出し入れ出来ない悪質行為をしたこいつ(俺)に制裁したい」
これらの話を聞いた警察の出した結論は
「本来契約していない所に無断で車を停めた人が腹を立てるのはおかしいんでない?」
と、至極まっとうなもので、これで引き下がってくれるかと思ったんだが・・・
「月極ならそういう明記をするのは当然だろう、何も書いていないから停めた俺が悪いのは納得いかない」
食らいついてくるカローラのおぢさんに大家さんも警察も、もちろん俺も口あんぐり。
後で知ったんだが、近所の家の知り合いのこのおぢさんは、かなり変わった自分ビジョンをお持ちの方で自分の考えに合わないものは絶対に認めないのだとか。
警察がおぢさんにどうすれば納得するのかを訊くと・・・
「俺の一週間分の償いをこいつ(俺)に償わせたい、誠意を見せて欲しい」
おぢさんにとって俺は悪者で話は平行線。俺だって納得いかない出費はしたくないし。
話はつかないので、おぢさんにはカローラで帰ってもらって、俺はやっと所定の位置に社用車と自分の車を停めた。