【※感動※】後輩女「あなたはわたしと結婚するべきです」男「……そうなの?」

男「俺は俺自身を好きじゃないから、どうも……ね」

後輩女「昨日も言いましたけど、わたしはあなたを愛しています。あなたがどんな存在であろうと、愛し続けます」

男「それを信じてないわけじゃないよ……あぁ、違う、信じてる。君を信じてるよ。けど……」

後輩女「けど……何ですか?」

男「まだ、切り替えられないんだ。引き摺ってると言った方が正しいかな。思い出の中に置き切れてないものがまだある」

後輩女「昨日の今日ですから、それは仕方ないと思うべきです」

男「それでも、もう終わったことだし、君にも、とても申し訳ない」

後輩女「無理はしないでください。焦っても良い結果になるとは思いません」

男「そうだろうね。でも君の為に……いや、これは言い訳だ。俺は自分の為に、早く今を見つめられるようにしたい」

後輩女「大切なのは今、ですよね?」

男「あぁ、そうだね。過去よりも今が大切だよね」

後輩女「あなたからの受け売りですよ? あなたが言ったことです」

男「俺? そんなこと言った?」

後輩女「言いました。つい先週じゃないですか?」

男「全然覚えてない……本当に俺が言った?」

後輩女「本当に言いました。わたしを疑ってるんですか? あなたのことならわたしが一番知っているんですから」

男「そうか……じゃあ俺の誕生日も知ってる? 言った覚えは無いけど」

後輩女「六月四日です」

男「おおう……ストーカーさんです?」

後輩女「ストーカー? 酷い言い方ですね……。わたしはあなたの生涯のパートナーです」

男「昨日の夜に聞いたねそれ。その前は?」

後輩女「………………」

男「……答えてよ?」

<3/7・WED>

先輩女「こんにちわー」ガチャッ

後輩女「あ、こんにちは」

先輩女「おぉ? また後輩女ちゃん一人? 男くんはサボりかぁ」

後輩女「はい、そうです。煙草というサボりです」

先輩女「もう駄目だねあれは。パカパカ吸っててほとんど病気でしょ」

後輩女「最近はそうでもありませんよ。十本も吸ってない日がほとんどです」

先輩女「ふーん、そっか……ちなみに昨日は?」

後輩女「九本でした」

先輩女「……一昨日は?」

後輩女「七本です」

先輩女「それって会社だけ?」

後輩女「いえ、本当に一日のトータルです」

先輩女「……何で知ってるの?」

後輩女「あの人がズルしないようにちゃんと数えてますから」

先輩女「……どうやって数えてるの?」

後輩女「ふふ……知りたいですか?」ニヤリ

先輩女「なん、だと……?」

後輩女「うふふ……」

先輩女「何その笑顔。怖いよ後輩女ちゃん……」

後輩女「わたしから言うのは止めておきます。あの人のこともありますから」

先輩女「あの人……?」

男「ただいま……あぁ、女先輩、お疲れ様です」ガチャ

後輩女「おかえりなさい」

先輩女「お、おぉ……お、おかえり」

男「どうかしました?」

先輩女「あ、いや……なんかこの子の印象が今までと違うから……」

男「その子がですか?」

後輩女「わたしがどうかしました?」

男「……いつもと違いますか?」

先輩女「男くんが帰ってきたからだよ! わたしと二人の時はもっと黒かったもん!」

男「そうなの?」

後輩女「わたしは黒くなんてないです。むしろ白いです。雪の妖精って言ってくれましたもんね?」

男「確かに言ったね。あれは可愛かったから」

後輩女「また今度着て見せますから、その時にも褒めてくださいね」

先輩女「………………」

男「楽しみにしてる。それで、女先輩はどうしてここに?」

後輩女「あなたに用があるみたいですが……女先輩?」

先輩女「……黒いよ黒い! この子真っ黒だよ! 男くん、騙されちゃ駄目だよ!?」

後輩女「女先輩、酷いです……わたしそんなこと言われたら……うぅ」

先輩女「嘘泣きだよ! 絶対泣いてないよこの子! 何これ!? どうしたのよ!?」

男「その子の黒さは私が一番わかってますよ。気にするだけ損です。今日はどうしました?」

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