4年くらい前のことなのだが、
父が肺がんで亡くなってしまいました。
過労やストレスなどもあって、
余命半年と言われていたところ2か月で亡くなりました。
父はとっても子煩悩だったので、
遅くにできた末の妹をとっても可愛がっていました。
そして末の妹も極度のファザコンと言えるくらいに父にべったりしていました。
「いつも笑い顔でいろ」と言う父の言葉を体現するかのように
妹は太陽のように明るい笑顔。
生まれた時から妹は内臓に疾患があって、
病弱だったけど父はそれでも大変可愛がってました。
父が倒れてから妹は東京での仕事を辞めて帰郷し、
付きっ切りで看病しました。
変わり果てた父の傍で妹はいつも手を握って話しかけて居ました。
「父ちゃん、あれ(テレビに映ってる食べ物)美味しそうだね、
父ちゃん早く治ってよ。
兄ちゃんに連れてってもらおう」
笑顔でうなずく父。
「父ちゃん、父ちゃんが知らない美味しいお酒、
いっぱい私知ってるよ。
父ちゃんへのお土産にも買ってきたよ。
だからね、父ちゃん、一緒に飲もうね。
おうち帰って、一緒に飲もうね。
父ちゃんの好きなレバニラとか塩ホルモンも食べようよ」
酒好きの父の影響は俺と妹にも受け継がれています。
酒の話をすればとてもうれしそうになる父でした。