女さんと二人で大通りを歩く。
何となく居心地が悪いような感覚。
女「ちょっと近道しようよ」
男「うん、いいよ」
皆と別れてすぐは会話があったが、少しすると二人とも口数が減ってくる。
女「……」
男「……」
女「あ、私そこだから」
男「え、あうん」
女「そこだから、うん、じゃあ」
男「じゃあ」
女「またね」
女さんが角を曲がっていく。
男「あのさ」
呼び止める。
女「なに?」
男「あーと、その」
男「また遊ぼう」
女「え?」
男「あーほらみんなで!みんなで!」
焦りで声が大きくなる。
女「なに急に」
女さんが笑いながら言う。