祭りが行われる神社の境内は人混みで溢れ帰っていた。
花「うわー人いっぱい」
女「ほんと、はぐれそうだねー花、手繋いでよっか」
花「ねーそーしよっかー」
身長差のある二人が手を繋ぐと、年の離れた姉妹のようにも見える。
池「可愛い子が手を繋ぐ……いい」
友「お前ほんとキモいな」
男「イケメンなのにな……」
女「三人ともはやくー!おいてくよー!」
男「うーい」
池「いい……」
五人で人混みの境内を歩いていく。
金魚すくい、焼きそば、たこ焼き、屋台を次々と冷やかしていく。
池「なんか女さんテンション高くね?今日」
男「そうか?」
女「次あそこ行こー!」
花「うぇーい!」
友「うぇーい!」
男「……まぁそうかも」
友「おい男!次型抜き行こう!型抜き!」
友がヨーヨーと金魚と焼きそばと綿菓子を振り回しながら叫ぶ。
男「あいつ程じゃないけど」