海は日差しを反射してキラキラと輝き、水平線の向こうには大きな入道雲が見える。
友「海だー!」
花「海だー!」
お盆をとっくに越えて、元々余り人気の無い海水浴場には誰の姿も無い。
友「貸し切りじゃああああ!」
花「プライベートビーチじゃあああ!」
テンションを上げきった二人が波打ち際へと突撃していく。
俺と池くんは、砂浜へ降りる階段に二人で腰掛けていた。
男「元気だなぁ……」
池「元気だな」
男「ちょっと池くんさ」
池「なに?」
男「二人にクラゲとかいるから海に入んなって言ってきてよ」
池「……やだよ」
男「だよなぁ……」
しばらく騒ぐ馬鹿二人を眺める。