【※クレヨンしんちゃん※】「…奥さんは、癌です。」 みさえは赤子を身籠っている身でガンと宣告され・・・

みさえ「え?」

看護士「しんちゃんの分よ!おにぎりと卵焼きとリンゴジュースが入ってるわ。」

みさえ「そんな、悪いですよ」

看護士「いいのよ、しんちゃんにはいつも笑わせてもらってるから。この前もナースステーションでね、おしり出してなんだか面白い踊りを見せてくれたのよ。」

みさえ「あのおバカ…」

看護士「いい子じゃないの!しんちゃんがいるだけで、まわりが明るくなるわ。」

みさえ「そうですかね」

看護士「そうよ。しんちゃんがあんなにいい子なんだから、お腹の子もきっといい子に育つわ。だからしっかり食べて、元気な赤ちゃんを産みましょう!」

みさえ「…ええ!」

しんのすけ「う~ん、かあちゃん?」

みさえ「あらしんちゃん、やっと起きたの」

しんのすけ「うん」

看護士「は~い、しんちゃん。おはよう」

しんのすけ「…だれだっけ?」

看護士「あら、まだ眠いのかしら?まあいいわ、またナースステーションに遊びに来てね。じゃあ」

みさえ「はい、ありがとうございますした。」

しんのすけ「かあちゃんはらへったー。」

みさえ「はいはい。しんちゃんの分もあるわよ。」

しんのすけ「おお!」

みさえ「あとでさっきの看護婦さんにお礼言っときなさいよ」

しんのすけ「もちろんだゾ!」

ベッドに座り
みさえとしんのすけは
2人で朝食を食べ始める。

こんな風に
しんのすけと2人で朝ご飯を食べるのは久しぶりだ。

みさえ「しんちゃん、おいしい?」

しんのすけ「う~ん、ちょっと薄味ですな」

みさえ「あらま…」

しんのすけ「あれ?かあちゃん食べないの?」

みさえ「え?ああ…、なんかお腹減ってなくて」

しんのすけ「ダメだゾ!しっかり食べなきゃ、あかちゃんがおおきくなれないゾ!!」

みさえ「ふふっ。はいはい。わかってますよ。」

しんのすけ「まったくもう。」

つわりは終わった。
多分病気のせいなのだろう…

食べ物があまり受け付けなくなってきていた。

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