みさえには
食べ過ぎと運動不足からくる胃炎…と言い赤ちゃんに問題はないことも伝えた。
ひろし「……」
しんのすけ「とうちゃん…かあちゃんはどうなるの?」
ひろし「きっと…大丈夫さ。赤ちゃんも…。」
しんのすけ「かあちゃん…」
しんのすけはめずらしく落ち込んでいるようだった。
無理もない、母親の妊娠、出産なんて初めての体験だ。
そんな時にその母親が倒れたんだ、不安で仕方ないだろう。
しんのすけ「とうちゃん、かあちゃん…死んじゃうの?」
!!
ひろし「おバカ!かあちゃんが死ぬ訳ないだろ!!」
しんのすけ「オラ…かあちゃんが死んだらどうすればいいんだ。」
ひろし「しんのすけ…」
しんのすけ「ごはんは誰が作るの?アクション仮面おパンツは誰が洗うの?オラ…とうちゃんの作ったごはんなんて食べられないゾ」
ひろし「……おバカ」
ひろしにはわかっていた。後ろを向いたまま震えているのが…
きっと
しんのすけなりの強がりだったのだろう。
やはり心配で仕方ないのだ。
しんのすけ「オラ、早くかあちゃんのごはんが食べたいゾ…」
――1週間後。