そう思うと
なにもかもを目に焼き付けておきたくなる。
いや、
こんなことを考えるのはやめよう…
みさえは元気になり
赤ちゃんも元気に産まれてくる!
大丈夫だ。
俺が…しっかりするんだ。
みさえ「あなた?」
ひろし「え?」
みさえ「え?じゃないわよ、もう。」
ひろし「ああ悪い、で~何だ?」
みさえ「だから~――」
その後、どうでもいい話を少ししたあと
ひろし達三人は家へと戻った。
家についてすぐ
しんのすけも公園から帰ってきた。
しんのすけ「おかえり~!」
ひろし「ただいまだろ。」
しんのすけ「そうともゆう~」
つる「しんちゃん、おやつあるわよ。手を洗ってらっしゃい」
しんのすけ「おお!おつや~おつや~」
――みさえがいないだけで、他はいつもと変わらない風景だった。
銀の助「しんのすけ~、一緒に風呂に入ろう。」
しんのすけ「おお!お背中お流ししますわよ~ん」
銀の助「ひろし~、タオルはどこじゃ~?」
――俺だけ…
いつまでくよくよしてるんだ。
つる「しんちゃん、一緒に寝ようか。」
銀の助「しんのすけ!オラと一緒に寝よう!」
つる「……」
銀の助「……」
つる、銀の助「しんのすけ!?」
――明日は会社だ。
もう寝よう…
…………
夜中、ふと目が覚める。
いつも隣から聞こえてくるいびきが聞こえない。
ひろし「……」
明日は早い、早く寝よう。
ひろし「………」