チャンネル争いをしだしたのはその頃。お互い一人っ子。そんな経験は無かったから新鮮だった。
ニュースとスポーツ中継くらいしか見ない俺。映画がある時だけ見る彼女。見る時間帯はかぶらない。
テレビはBGM代わりに付いてるだけ。チャンネル争いも結局甘える口実。彼女の思う壺だった。
それも慣れなのか、ホントの意味で心開いてくれたのか。どんどん素の甘えっ子な顔出してきて。
カノジョ扱い、大人扱いしてくれと言う癖に行動はまるで子供。中学の頃より幼いくらい。
しっかりしてて大人びてはいるけど押し殺してる部分も有ったのかなと思ってつい許してた。
膝乗ってくるのはだいぶ慣れてたけど、横になってる時に上乗られだすと落ち着いてもいられず。
眠い時とか相手しないでいると突然「無視したー。」それ言い出したらもうダメで。
仰向けだろうが俯せだろうが胴体跨いで乗っかって体重預けて。くっついて離れなくなる。
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口では「重いー。」とか「暑いー。」とか言いながら、ただ単に甘えてるだけだと理解しつつも、
頭の隅の方でこの行為、実は誘惑か挑発じゃないのかとか考えて。打ち消すのも結構大変だった。
離れるかわりに『高い高い』して欲しいと頼まれた時は思わず笑ってちょっと噛まれた。
小さい頃誰かにして貰う機会無かったんだろうかなとか思うと、俺で良ければな感じで。
脇の下持ってひょいっと抱き上げて、ちょっと放るように差し上げて、しっかり受け止める。
繰り返してたら「怖い怖い怖い。」言って、笑いながら首に抱きついて。ゆっくり降ろしたら、
「あは。小さくて良かったです。」背の低さ、体格の細さ。本人も気にしてはいたけど、
俺と対比しての自分の小ささを楽しんでもいて。それを利用してベタベタに甘える。かなり困った。
彼女が高二の夏。専門学校時代の友達が結婚。仲良い友達だから俺と彼女二人とも呼んで貰った。
