しかも息子さん五十近かった。有り得なさすぎてその場にいた俺と親父と下のおじさんで爆笑。
下のおじさんに「あんた人のカノジョと見合いは無いやろ。」どっちが常識外れかと言われ、
可笑しげな事を考えるなと笑われ。すると身内に恥をかかすのかと喚き散らしだし。
「若い嫁とってもあんたら種無しの筋が相手じゃ子が出来んてかわいそうな事になるだけや。」
その言葉で下のおじさんが切れて。婆様をひっ掴んで庭を引きずり出して警察が出動する事態に。
今でこそなんとか笑い話に出来るけどその時は修羅場というか、かなりみっともない事になった。
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種無しって何の事だと親父に聞いたら、親父の二人の兄が共に結婚しても子供が無くて、
親父もおかんと結婚して俺が出来るまで八年かかって、その間に「種無しの筋」と言われだしたと。
上のおじさん(故人)は橋屋で財産作った人。下のおじさんは一緒にやってて今は引き継いでる人。
親父は当時としては珍しく、大学出て地元に戻って公務員になった。どっちも農村では妬みの対象。
みんな結婚も早かったし経済的にも豊かで、陰口叩ける所は子供が無い事ぐらいだったから、
「種無し」と呼ばれるようになったと。親父は俺が産まれてるんだから無い訳はないんだけど、
下のおじさんにとっては我慢ならない言葉。切れて当然。警察から帰ってきて、かなり落ち込んで。
俺への遺伝まで気にしだしてたから安心させようと「検査受けてみるよ。」軽い気持ちで言った。
職場の院長に事情話して紹介状書いて貰って、精液検査を受けた。後学の為にとか言いながら。
