「あっ、しんのすけ…すまん」
「とうちゃんのおバカ!」
「しんのすけ!」
しんのすけはそのまま何処かへ走り去ってしまう
「(かあちゃんは死なないゾ…かあちゃんは絶対絶対)」
手術室に走るしんのすけ
その時
「…」
みさえが手術室から病室に移動するために運ばれている
「かあちゃん…」
その場に立ち尽くすしんのすけ
「…」
「しんのすけーっ!しんのすけーっ!」
しんのすけを探し回るひろし
「やっぱり…あいつにはまだ早かったんだ…俺は馬鹿だ…大馬鹿だ…」
「んも~とうちゃんうるさいゾ、病院はしずかにしなきゃ~」
しんのすけがトイレから出て来る
「しんのすけ…!」
駆け寄り抱きしめるひろし
「しんのすけ…すまん!とうちゃんが悪かった!」
「んーん…とうちゃん」
「なんだ?」
離ししんのすけの目を見るひろし
「オラ…かあちゃんを病気からお守りするぞ…!」
「しんのすけ…」
「オラ男だもん…かあちゃんは女だから男が守らなくちゃいけないんだゾ!ね?とうちゃん!」
「ああそうだ…!かあちゃんを守るのは俺達だ…」
「あとひまわりもだゾ!」
「そうだな…そうだな…」
しんのすけをきつく抱きしめるひろし