「とうちゃん苦しいゾ…」
しんのすけも堪え切れなかった涙を流す
翌朝
しんのすけとひろしとひまわりはみさえの病室でうたた寝していた
「ちょっとあなた!しんのすけ!」
跳び起きる三人
「なんでこんな所にいるの!?会社は?幼稚園は?」
「み、みさえ…」
「かあちゃん…」
みさえに抱き着く二人
「ちょちょっと!」
「みさえ!愛してるぞ!」
「かあちゃん愛してるゾ!」
「たいやい!」
しんのすけ、ひまわり、ひろしが抱き着き
「なにおバカな事言ってるの!」
「しんのすけ、父ちゃんはかあちゃんと話があるから…な?」
「ほ、ほい、ひま行くぞ」
ひまわりを抱っこして病室を出るしんのすけ
ひろしは昨日医者と話しみさえにも病気を告げることにした、これから長い闘病生活が始まる、途中で気付くより自分から伝えたいというのがひろしの気持ちだった
「ひま…」
「たい?」
病室の廊下の椅子に座りひまわりに話し掛けるしんのすけ
「ひまもオラが絶対お守りするゾ、かあちゃんがいなくてもオラが居るからかあちゃんがいなくなっても泣いちゃ駄目だゾ?」
「うぇ…」
泣きそうになるひまわり
「…たい!」
しかし涙を堪えしんのすけの言葉がわかったように返事をする
「おぉっ!それでこそオラの妹だゾ、偉いゾひまわり」