でもこの日を境に、ますますドラえもんの状態は悪くなっていった―――
ドラえもん「まずい!」ガチャン
のび太「…駄目じゃないかドラえもん。ご飯を投げたりしちゃ。ね?」カチャカチャ
ドラえもん「うるさい!僕に毒を食べさせようとしてるんだろ!」
のび太「そんなわけないじゃないか…ほら、手も口元も汚れて――」
ドラえもん「さわるな!!!」バシッ
のび太「痛っ!…ひどいよ…僕だって一生懸命やってるのに…」
ドラえもん「僕はそんなこと頼んでない!なれなれしくするな!」
ドラえもん「ただのお手伝いのくせに!!」
のび太「…なんなんだよ…僕が世話してるからなんとかご飯だって食べられるんじゃないか…」
ドラえもん「なんだって!?言いたいことがあるならはっきり言ったらどうだ!!」
ドラえもん「のび太くーーん!助けてよのび太くーーん!!」
のび太「…もういい!!もう知らない!!!」ガラッ バン! ドンドンドン…
のび太「はっ、はあっ…はあはあ…」
のび太「僕だって…僕だって精一杯やってるのに…!うっ、ひぐっ…うううう…」
(回想)(ドラえもん 「のび太君、一緒にどら焼き食べようよ。ふふふ」)
のび太「はっ!!…僕ってばなんてことを。ドラえもんを置き去りにして…!」
のび太「ごめん、ごめんよ、すぐ戻るからね!」