チュンチュン…
のび太「朝だよ、ほら起きて」
ドラえもん「んん…まだ眠たいよ…」
のび太「何言ってるのさ。今日は空き地に遊びに行く予定だったろ」
ドラえもん「そうだっけ…」
のび太「そうだよ。“のび太君“ももう空き地で待ってるんだよ」
ドラえもん「のび太?…のび太……誰だっけ」
のび太「のび太は君の友達だよ」
ドラえもん「そうだっけ…?じゃあ起きないと…」
ドラえもん「ねえ、本当にのび太君はもう向かってるのかい?」
のび太「うん、君の事をずっと待ってるよ」
ドラえもん「じゃあ急ごう。…あれ?ところで君は?」
のび太「僕はのび太の友達さ」
ドラえもん「そっかあ。君はここで何をしてるんだい」
のび太「僕は君を空き地に連れて行くんだよ」
ドラえもん「どうして?」
のび太「空き地でのび太君が君を待ってるからだよ」
ドラえもん「のび太君って?」
のび太「のび太は君の友達だよ」
ドラえもん「あ、このどら焼き持って行っていいかな」
のび太「いいよ。匂いが漏れないように密封して持っていこうね」
ドラえもん「ふふふ、のび太君と一緒に食べよっと」
ドラえもん「…のび太君って、誰だっけ」
のび太「君の友達だよ」