質問に答えた母の一言に、私は思わず声を上げて泣いてしまいました・・・
「子供の幸せは親が決めるんやない。この子が決めるんや。
子供が最初に感じる幸せは生まれたことに感じるんや。
あとはあんたの・・・母の愛があれば大丈夫や。」
その母の答えを聞き、私はこの子を産み、幸せにすることを心に誓いました。
「一人では危険だ」と、今まで通り母と同居することになりました。
高校も辞め、パートに明け暮れる毎日。
出産後の働けない間も生活できるように節約と貯金もしました。
母も援助してくれたおかげでなんとかやっていけました。
そして、私は16歳になり、とうとう迎えた出産。
幸い大きな問題もなく安産でした。
生まれたのは2559gの元気な女の子。
私は母と同じく女でひとつでしたが、精一杯の愛を込めて育てました。
お金に余裕もなく、満足におもちゃも買ってあげられませんでした。
小学校の頃、塾に行きたい、バレエを習いたいと言った娘でしたが、当然とても無理でした。
中学校の頃、携帯が欲しいと言っていましたが、とても買ってあげられませんでした。
高校生の頃、遊びたい気持ちを抑えアルバイトし、家にお金も入れてくれました。
娘と二人三脚で必死に生きてきましたが・・・