母は、最初は驚いた表情はしていたものの、涙ぐみながら、私の話を何も言わずに黙って聞いていました。
私が話を終えた後、しばらくの沈黙が続き、重苦しい雰囲気に包まれていました。
するとしばらくして、母が重い口を開きました。
「あんた・・・その子を幸せにできるの?」
その母の問いに私は正直に答えました。
「わかんない・・・でも幸せにしたいと思ってる。
自信はないけど、私はこの子を愛してる。
産みたい!それだけはハッキリ言えるよ。」
すると、私の答えを聞いた母はにっこりと笑い、こう言いました。
「そうか、なら産みな。」
あまりにも驚きの答えに私は思わずこう言いました。
「え?いいの?
堕ろせって言わないの?
何で笑っていられるの!?」
その質問に答えた母の一言に、私は思わず声を上げて泣いてしまいました・・・