少女「……」
男(気まずいなぁ)
少女「おじさんは、わるいひとですね」
男「違うってば。あと、おじさんおじさん言わないでくれる? まだそういう歳じゃないから」
少女「……」
男(もう警察呼ぼうかな……でも面倒臭いなぁ)
少女「……」 ジッ
男「とりあえず話そうよ、黙ったままじゃどうにもならないでしょ」
少女「……おじさん、だれですか?」
男「俺は男、君は?」
少女「……しらないひとにはいえません」
男「今、自己紹介したでしょ……」
少女「おそと、だしてください」
男「……大声出したり、誘拐されたとか言わないでよ」
少女「……いいません」
男「なんでそこで間を空けるの? 本当に頼むよ、俺何もしてないからね?」
少女「いいません、なにもいいません」
男(ダメだ、この女の子、絶対に言う気だ……)
男「わかった、わかった。ねえ、まずは話を整理しよう」
少女「はい、せいりします。だからおそとにだしてください」
男「うん、終わったらね。まず君、いつからここにいたの?」
少女「さっきからいました」
男「そんな前じゃないのね。じゃ、その前はどこにいたの?」
少女「おへやにいました」
男「自分の部屋に?」
少女「はい、おへやにいました」
男(自分の部屋から俺の部屋に?)