少女「しんじて、くれるんですか?」
男「信じないわけにはいかなくなってきた……さすがに、俺が知らない伯母さんの事まで知ってるんじゃあね」
少女「しらない?」
男「ああ。……今まで君を疑ったのは謝るよ。ごめん」
少女「い、いいです、しんじてくれたから」
男「そう。じゃ、落ち着いて聞いてくれる。……君は確かに俺の母さんの姉だけど、10歳の時に行方不明になってるんだ」
少女「え。……えと」
男「多分君は、30年後の今に、突然飛ばされて、それから帰ってない」
少女「うそです」
男「今この時では、そうなんだ」
少女「うそです。そんなのうそです。うそにきまってます」
男「30年前に消えた君の事は、もうみんな知らないんだ」
男「俺だって知らなかったし、周りも触れないようにしてた」
男「死んだじいちゃんばあちゃんも、俺にさえ言わなかった」
男「うちは親戚付き合いもないから聞く機会もなかったし」
男「近所の人達だって、知ってるかどうか。少なくとも、俺の前では触れずにいた」
男「……信じられないけど、そうなんだよ。少女ちゃん、いや、少女伯母さん」