【※夏休み※】学年主席のJKに宿題を見せてもらおうとお願いをしたが見返りを要求された結果・・・

「どうしたの?」
「えっ? なにが?」
「さっきから、上の空だけど」
「いや、なんだろ、風邪かな?」

いかん。全然集中出来ない。意識してしまう。

「大丈夫? 熱は……」
「ふぁっ!? な、なにするだっ!?」

おもむろに、額に手を当てられ、狼狽すると。

「熱いわね。今日はここまでにしましょう」
「だ、大丈夫だって! 元気だから!」
「いいから、明日に備えてゆっくり休んで」

有無も言わさぬ口調に頷くことしか出来ない。

「病欠は認めないから」
「はい、這ってでも行きます」
「よろしい。楽しみにしてるわ」

不敵な笑みに不安を感じながら、思い返す。

『明日、私とデートしなさい』

これが、ガリ勉に突き付けられた交換条件。
なんでも、一度は体験してみたいとのこと。
こいつも一応、色恋に興味があるらしい。
恐らく、さっきの少女漫画の影響だろう。
俺としては背に腹は代えられず、承諾した。

だから明日は2人で街にお出かけするのである。

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