後輩「……先輩は、先輩なら……」
先輩「ん」
後輩「……そうやって、ばーか、って言って、笑ってくれるから……」
先輩「……」
後輩「先輩には、何でも話していいんだって、思いました、私」
先輩「……別に、私だけじゃないだくて、誰でもそんなもん――……」
後輩「先輩だけですよぉ」
先輩「……」
後輩「先輩は特別なんです!」
先輩「……特別」
後輩「はい」
先輩「部活辞めちゃっても?」
後輩「はい」
先輩「……後輩より胸がなくても?」
後輩「……ええ、一緒に走ってくれなくても、妖怪えぐれ乳でも、私にとって特べ――」
先輩「……」メリメリメリメリ
後輩「いだだだだごめんなざいごめんだざいギブギブギブギブ」
先輩「……お前、人を面白妖怪みたいに言うのやめろな」
後輩「ごべんなさい……」
先輩(特別――……)
先輩(私は、こいつにとって、特別でいられるほど……)
先輩(何かを、してあげられて、いるんだろうか……?)
先輩(何を、してやれるんだろうか……?)
先輩(……)
先輩「……?」
先輩「……あれ?」
先輩(……そもそも、私は何で)
先輩(こいつに、何かしてやりたいって思ってるんだ?)
先輩「……んぁ?」
後輩「先輩?」
先輩(……『特別』でいたいのか? 私は……?)
先輩(……『ただの先輩』じゃなくて……)
