【※闇※】人を騙すと金がもらえる高収入のバイトの実態が相当酷い・・・←こんな怪しいバイトに手を出すバカがいるのか、、、

 言われるまで、本気で自分が告白したことを忘れていた。

 そうだよ、俺は会長にウソをついていたんだ。
 ここから先の会話は、完全に覚えている。

「ひとつ聞いていい?」

「なんですか?」

「どうしてわたしに告白したの?」

 答えられない俺に、さらに会長がたたみかけてくる。

「なんの理由もないの?」

 俺は思わずこんなことを言っていた。

「よくそんなことを、ストレートに聞いてきますね」

「わたし、遠回しなのはあんまり好きじゃないからさ」

 俺は足りない脳みそで必死に考えた。

「いや、なんていうか一目ぼれに近いものなんです。
 日ごろから壇上に立ってる会長さんを見てて、すげえなこの人って思ってて。
 気づいたら好きになってました」

 文章にするとサラッと言ってるように見えるけど、
 実際に言い終わるのには、そうとう時間がかかった。

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