俺がまた小学生のころ
今は大丈夫なんだけど、昔体が弱くてさ
運動出来ないもやしボーイだったんだ
同級生からはいろいろいじめられてさ
親からも女の子みたいだって怒られてた
でも、不思議なことに姉ちゃんは
その真逆で男の子みたいに元気だったんだ
いじめられてるとヒーローみたいに駆けつけて
俺でも引いちゃうくらいいじめっ子たちを
ボコボコにしてくれた
毎回親と謝りに行ってたけどね
俺にとって姉ちゃんは尊敬出来るヒーローなんだ
霊子
「へぇ~・・・
男さんっていじめられっこだったんですね」
そこに反応するか?
男
「だからさ俺は姉ちゃんには
勝てないってこと」
霊子
「でもお姉さんって・・・
綺麗な人ですよね~」
なんか目がいやらしいぞ霊子さん
男「性格が男っぽいから
もてなかったらしいよ」
霊子さんが俺をじっと見てる
男「・・・・?俺なんか言った?」
霊子「男さんはもてたんですか?」
男「ん~・・・
小中高と彼女もいなければ
告られたこともなかったな」
霊子「大学では・・・?」
なんか楽しそうに聞いてくるなぁ・・・
男「一回だけ・・・未遂的なのが」
霊子「未遂?」
男「一応告られ・・・そうになった」
霊子さんの視線がちょっと冷たくなって
霊子
「それって男の人によくある
勘違いってやつじゃないんですか?」
失礼な
男「ラブレターもらったんだよ」
霊子
「ら、ラブレター!?・・・
キャーキャー!!」
過剰反応だぞ霊子さん
霊子
「で、で、で!?どうなったんですか!?」
デデデって大王かよ・・・
男「なんか場所指定されてて・・・
そこで待ってたんだけど」
霊子さんが身を乗り出して聞いている
こういう話し好きなのか?