今まで入ったことが無かっただけに
未知の空間だったが
男「なにか思い出します?」
霊子さんは俺に憑いているので
俺から離れられないがキョロキョロしている
霊子
「あ~!これ確か私が撮ったんですよ!」
見ると夕日で真っ赤に染まった風景の中に
人物が一人座っている
男「へぇ~」
霊子「なんか懐かしい感じです~」
そこで俺は気になる物を見つけた
男「霊子さんっていつまで
ここの学生だったんですか?」
霊子「それが・・・覚えてないんです」
この風景って・・・・
その日は大学の名簿も調べたのだが
レイコという名前は以外と多くて
さらに上の名前も分からないので
これ以上調べようがなかった
霊子「ごめんなさい・・・」
帰りがけに霊子さんは
申し訳なさそうに俺に謝った
男「あやまることないですよ」
自転車にまたがって時計を見る
今は16:40
帰って夕飯の準備だ
ペダルを力強くふみこむ
夕日が俺たちを照らす
男「あ・・・」